電子部品

コンデンサー容量表記の読みかた

コンデンサーには、同じ種類、品種でも容量がいろいろあります

多くの場合、本体に印字されているのですが・・・数字や記号の場合も少なくありません

そこで、今回はコンデンサーの容量の読み方を書きたいと思います

市販のコンデンサーには容量(F)、容量誤差(±%)および耐圧(V)などが記載されています

耐圧(V)は、使用できる電圧の上限です

耐圧を超える電圧をかけると、破損および破損の原因になります

耐圧は余裕をもって使いたいですね

コンデンサーの「種類」と「選び方」 電子工作で、必ずと言っていいほどお世話になる部品が、「コンデンサー」ですね 抵抗器と並んで、この部品がないと電子回路が作れない重...

コンデンサーでの表記

いろいろなコンデンサーの表記です

静電容量

コンデンサーの容量は3桁の数字誤差は英字で本体に印字されています

※電解コンデンサーなどは「直接の値」が書かれている場合が多いです

容量表示の読み方

コンデンサー容量=左2つの数字✕103つ目の数字乗(pF)

例:473 → 47✕103=47000pF=0.47pF

※小容量では2桁や1桁の表記があります、その場合はそのまま読みます

例:10 → 10pF

100pFは「100」と表記される場合と「101」と表記される場合があります

第一数字第2数字第3数字pFnFμF早見表
なしなし10.001◎pF
0100.01◎▲pF
11000.1◎▲0pF
2100010.001◎▲00pF
310000100.010.0◎▲μF
41000001000.10.◎▲μF
5100000010001◎.▲μF
6100000001000010◎▲μF
7100000000100000100◎▲0μF
8100000000010000001000◎▲00μF
9100000000001000000010000◎▲000μF

「nF」という単位

なぜかあまり使われません(近年では回路図等で見かけるようになりましたが・・・)

製作記事などでも「1nF」と書かれずに「1000pF」の場合が多いです

部品なども普通は「pF」と「μF」単位表記で売られています

筆者は、慣習のようなものだと割り切ってしまっていますが、何か不思議ですよね

自分もそうでしたが、初心者の頃は、些細なことを(1nF・・・ナノって???など)を調べているうちに、熱が冷めてしまうものです

(余談ですが、昔の記事で「1000pF」が「0.001μF」と書かれていて、0.01μFの間違えなのかと頭を捻った記憶があります・・・)

※そんなこともあるので、表には「nF」単位も入れました

容量誤差

コンデンサーの容量誤差

英字誤差
B±0.1%
C±0.25%
D±0.5%
F±1%
G±2%
J±5%
K±10%
M±20%

英文字1字で書かれています

コンデンサー容量の最大誤差です

プラスマイナス%で表されます

107Kなら

100μFで誤差±10%

つまり値の範囲は

90μF~110μFです

※電解コンデンサーは、普通に容量誤差が±20%位あります

耐圧表示

コンデンサーの耐圧も「直接書かれている」場合と、「2文字」あるいは「1文字」の記号で書かれている場合があります

「数字+英文字」で書かれている場合

1文字目は乗数(10)です、2文字目は次の表の値を示します

ABCDEFGHJKPVW
1.01.251.622.53.154.05.06.38.01.83.54.5

例:「2E」 → 102✕2.5=100✕2.5= 250V

例:「0J」 → 100✕6.3=1✕6.3= 6.3V

※数字が「1」の場合、省略される場合があります

例:「H」→「1H」と同じ 101✕5.0=50V

「数字+英文字」での表示は

セラミックコンデンサー、フィルムコンデンサなどによく見られます

電解コンデンサーは直接表記が多いです

チップ部品などでは、1文字表示もあります

「英文字1字」で書かれている場合

チップ部品など、スペースがない場合などによく使われます

※1文字の場合、メーカーによっては異なった表記を取る場合があります

ACDEGHJVe
101620254506.3352.5

上の写真のタンタルコンデンサーは「227C」とかかれていますので

220μF16Vということになります

耐圧が書かれていない場合、耐圧はおよそ50V位だと言われています

さすがに、そのまま使うのは精神衛生上良くないので、部品のデータシートや、ショップの購入画面などで確認したほうが良いですね

(ICやトランジスター回路では、50Vもあれば十分な場合が多いですが)

温度表示

電解コンデンサーの場合には、温度(85℃や105℃など)が印字されています

電解コンデンサーは、他のコンデンサーに比べて「温度による寿命変化が著しい」ため、部品の配置などに注意が必要です

一般的な電解コンデンサーは、電解液がケース内に封入されています

電解液はケースに密封されていても、徐々に蒸発(ドライアップ)していき、コンデンサーの性能が低下していきます(俗に言う容量ヌケ)

寿命の原因の多くが「ドライアップ」で、温度に密接に関係します

  • 電解コンデンサーの寿命は85℃・2000時間が一般的
  • 105℃・2000時間の製品もあります
  • オーディオ向け製品では85℃・1000時間といった場合もあります

一般的な使用条件での寿命は、およそ10年前後です

これは、半導体や抵抗器などと比べて、かなり短い数字です

寿命と温度の関係は「アレニウスの法則」にほぼ従います。具体的には

  • 10℃温度が上がると、寿命はおよそ半分になります
  • 逆に、10℃温度が下がれば、寿命はおよそ2倍になります

リレーや電球など、寿命の短い部品がだんだん使われなくなった今日、

電子回路の寿命=電解コンデンサーの寿命

と言えるのかもしれません・・・

電解コンデンサーは、「涼しく」使いましょう

固体電解質タイプの電解コンデンサー(OSコンや固体有機高分子コン)は、ドライアップがなく長寿命です

値のラインナップ(E系列)

コンデンサーや抵抗の値は「1、2,5」といったような切の良い数字ではなく、「1,2.2、4.7」といった何とも半端な値が多いと感じませんか?

実は、コンデンサーや抵抗の値は「E系列」という順序に基づいて、ラインナップされています

これは、コンデンサーや抵抗の値が「10の乗数倍」になっているためで、指数で均等に分割すると、一見このような半端な値になってしまいます

※一桁あがるまでに「いくつ分割する」かがE系列の数字です

(E6系列は6分割、E24系列は24分割したものです)

E系列の値表(よく使われるもの)

E3E6E12E24
1.01.01.01.0
1.1
1.21.2
1.3
1.51.51.5
1.6
1.81.8
2.0
2.22.22.22.2
2.4
2.72.7
3.0
3.33.33.3
3.6
3.93.9
4.3
4.74.74.74.7
5.1
5.65.6
6.2
6.86.86.8
7.5
8.28.2
9.1

※他にもE48系列、E96系列、E192系列などがありますが、部品の値としてよく使われるものは、上記表のものが多いです

コンデンサーでは、E6のラインナップが多いです

E3のラインナップしかない場合もあります

抵抗器では、E12系列以上が普通です

カーボン抵抗などでも、E24系列が普通にラインナップされています

精密抵抗などでは、これより細かい値(E48以上)がラインナップされています

抵抗の「種類と特徴」、電子工作での「選び方」 パーツショップをのぞくと、様々な抵抗器が売られています 同じ抵抗値でも、形状や大きさ、価格など多岐にわたっていて 一体、ど...

抵抗の「カラーコード」を読む【4本・5本の早見表あり】 電子工作に欠かせないパーツ「抵抗器」 しかし、混ざると分けるのが「とっても面倒くさい」パーツでもあります それは・・・多く...

まとめ

コンデンサー本体には、コンデンサーの情報が印字されています

  • 静電容量
  • 容量誤差
  • 耐圧
  • 温度表記(主に電解コンデンサー)
  • 極性がある場合は、マイナス(場合によってはプラス)極側表示

コンデンサーや抵抗の値は「E系列」という順序に基づいています

コンデンサーは抵抗器ほど、値が細くラインナップされない場合が多いので

※回路設計で値を決める時

  • コンデンサーは大まかな値(E6系列が多いため)
  • 抵抗値で詰める(E24系列などが使えるため)

といったアプローチが向いています