ツール

ブレッドボードの使い方

今回は、ハンダ付け無しで電子工作や、実験ができる「ブレッドボード」の使い方を書きたいと思います

電子工作で「一番苦労」するのがのが「はんだ付け」ですよね

せっかく、回路の勉強をして、部品も揃えて、いざ「作るぞ!」っとはじめてみたものの・・・ハンダ付け・・・うまくできない(泣;)

自分も始めたばかりの時、ICのピンがうまくはんだ付けできずに、ホント苦労しました。やっとこさ付けても、今度は部品間違えで、外そうと頑張っていると、パターンの銅箔が熱で剥げてしまって・・・THE END・・・嫌な思い出です

電子工作「初心者」の方はもとより、私と同じような体験をお持ちの方、ハンダ付けがトラウマな方、結構いらっしゃるのでは?

ハンダ付け無しで回路が組める「ブレッドボード」とは?

ブレッドボード(EIC-106)

部品のリードを差し込むだけで、回路を組み立てることのできるボード基板です

それぞれの穴(ホール)内に金属板(バネ状)が入っていて、そこに部品のリードを差し込むと、金属板が挟み込み、固定される仕組みです

中の金属板は、横一列に電気的につながっています、また、他の場所も同じ構造になっています

部品や電線(ジャンパワイヤ)を差し込んで回路を作っることにより、ハンダ付けをしなくても電子工作や実験ができるというわけです

ブレッドボードで回路を組もう【使い方】

ブレッドボードの内部接続を知ろう

まずは、ブレッドボードの中で「どのようにつながっているか」を知っておかないと、回路が組めません

ブレッドボードの内部接続

穴のつながりが、わかるように水色のマーカーを引きました

よく見ると、中央のパーツとサイドのパーツは別であることがわかります

  • 中央パーツの穴は、横一列につながっています(主に部品配置用)
  • サイドパーツの穴は、縦一列につながっています(主に電源用)

中央のパーツ(溝がある)は、大体どのメーカーでも同じデザインです

サイド(電源用)のパーツは、色線がなかったり、一本のみだったり、このパーツ自体がなかったりとメーカーによって様々です

部品を取り付けて回路を組み立てよう

それでは、ブレッドボードに部品を取り付け、回路を組み立ててみましょう

ブレッドボードでの組み立て例

一番簡単なLEDと抵抗の回路です(電源5V 抵抗470Ω 青色LED)

ハンダ付けをしないので、部品は再利用できます

また、LEDの交換(青⇛赤など)、回路修正なども簡単に行うことができます

通電による部品破損は起こります、接続をよく確認してから電源を入れましょう

「ブレッドボード」電源で、ACアダプターを使う 電子工作や実験をする時、電源は何をお使いですか? 「パーツセット」や「電子工作キット」に入っていた「電池ボックス」という方も多い...

あると便利なもの

ジャンパーワイヤーセット

ジャンパワイヤーセット

ブレッドボードの配線に使う「ジャンパワイヤー」が長さ違いでセットになっています

自分で作ったり、スズメッキ線などで代用することも、もちろんできますが、わりと面倒くさい作業です

(自分で作ると、しまうにしてもねぇ・・・これなら、ケースも付いています)

そんなに高価なものでもないですし、手っ取り早く実験できるので、筆者は使っています

※ブレッドボードによっては、ジャンパワイヤー付きで販売されているものもあります

ニッパー・ラジオペンチ

ニッパーとラジオペンチ

電子工作の三種の神器です。とりあえず安いものでいいので「ニッパー」と「ラジペン」は揃えましょう

部品リードの切断や曲げ以外にも、ブレッドボードに抜き差しする時に役立ちます

(小さな部品やジャンパワイヤーは、手で扱うのが意外と手強い時があります)

その他

ブレッドボードで作る「電子工作キット」

ブレッドボードで作成する「電子工作キット」も販売されています

ハンダ付けなしで、楽しめる「電子工作キット」で、最初の電子工作にお勧めです

必要なパーツはすべて含まれており、回路図が読めない方でも、イラストや写真が入った「組み立ての説明書」もついています

もちろん完成後も、部品やブレッドボードは再利用できます

(簡単なものであっても、「最初の成功」は本当に大切ですね)

パーツセット(スターターキット)

初心者向けや、ArduinoやRaspberry-Piといったマイコン入門向けに、電子パーツをセットにした商品も販売されています(ブレッドボードが付属しているセットもあります)

ブレッドボードで使える電源や、ブレッドボードに差せる加工済みスイッチ、ボリュームなどがセットになっています

一つ一つショップに注文するのが大変といった方、検討してみてはいかがでしょうか

テスターの使い方入門 突然ですが、みなさん、テスターって使ってます? 電気がよくわからない原因の一つが「目に見えない」ってことなんですよね。 電...

ブレッドボードの利点と欠点

初心者やハンダ付けが苦手な方には、とても便利なブレッドボードですが、残念ながら万能ではありません

ブレッドボードの一般的な「利点と欠点」をまとめてみました

ブレッドボードの利点

ハンダ付け不要で電子回路が組める

「電子部品」と「ジャンパワイヤ」を差し込んで行くだけで、簡単に回路が組めます

DIP型ICが、そのまま使える

ブレッドボードのピッチ(穴の間隔)は、DIP型ICのピン幅(2.54mm)に合わせられています。初心者泣かせのICをハンダ付けなしで、簡単に回路が組めます

部品の交換や再利用が容易

ハンダ付けしないので、部品の交換や再利用もOKです

部品を変え最適な値を探す「カットアンドトライ」や回路学習にも向いています

ブレッドボード自体の再利用も容易

もちろん、ブレッドボード自体も、全部部品を外し、全く新しい回路作成に使用できます

熱で部品が劣化、故障しない

熱に弱い「ゲルマニウムダイオード」や「スチコン」といった部品も問題ありません

ブレッドボードの欠点

リードの太い部品やチップ部品は、直接差せない

ブレッドボードに差し込めるリードの太さには限界があります。

(手元にあるサンハヤト製品では0.3mm~0.8mmとなっています)

太すぎるもの、細すぎるもの、形状が違いすぎる部品をブレッドボード使う場合には、何らかの工夫(ピンヘッダーやリードを取付ける)をするか、変換基板などを利用します

この場合、ハンダ付けが必要です

ブレッドボード用変換基板例(フラットIC→DIP)

一部の変換基板は、ハンダ付け済みの「完成品」も販売されています

部品が抜けたり、バネ部分の寿命がある

バネと摩擦でつながっているので、振動や引っ掛けで「抜ける」といった「不慮の事故」が起こることがあります

抜き差しできる耐久回数や、経年劣化による寿命があります

ブレッドボードってどのくらい使えるのでしょう?

ブレッドボード(SRH74)1990年前半に購入

筆者もよくわかっていませんが、所有のブレッドボードで一番古いものは、1990年代前半に購入したものです

なんと、まだ現役で使っています

この製品シリーズ、いまだに現行販売されています

(筆者の体験談です、すべての製品の寿命を保証するものではないです)

部品の自由度を求めると、ハンダ付けが必要

入出力のジャック類やボリューム、スイッチなど「好み」の部品を使いたい場合、ブレッドボードに差せるように、配線を工夫する必要があります

(多くの場合、ハンダ付けが必要になります)

パーツセット(スターターキット)などには、ブレッドボードに直接差せる、リード加工済みパーツが含まれる場合が多いです(ボリュームやモーターなど)

また、リードが付いた部品が販売されている場合もあります

高電圧、大電流の回路は組めない

高電圧のかかる電源や真空管回路、大電流を扱う電力増幅回路などは無理です

手元にある製品の仕様として

使用電圧:AC50V、DC75V以下、使用電流:3A以下となっています

(但し、耐圧試験はDC1500V、絶縁試験はDC500V時1000MΩと、高圧で実施されています)

リードの引き回しが伸びる(高周波回路には向かない)

ブレッドボードの仕様上、配線の引き回しが長くなりがちです

高周波回路では、配線のインダクタンス(交流の抵抗成分、周波数に左右される)も問題になるため、向きません

AMラジオを組んだりは、問題ないようです

クリスタルオシレータ(12MHz)をブレッドボード上のDACで使用しましたが、配線を短くできれば、特に問題ありませんでした)

まとめ

  • ブレッドボードは、ハンダ付け無しで回路が組めます
  • ピッチがDIP型ICと同じ2.54mmになっています
  • 部品の交換や再利用が簡単にできます
  • ブレッドボードに直接差し込めない部品は、何らかの工夫が必要です
  • ブレッドボードの電子工作キットも販売されています

初心者の方やハンダ付けが苦手な方、ぜひブレッドボードを使って、電子工作にチャレンジしてみてください