電子工作や実験をする時、電源は何をお使いですか?
「パーツセット」や「電子工作キット」に入っていた「電池ボックス」という方も多いと思います
しかし、本やネットなど「他の製作記事」をやろうと思うと、「12V」や「5V」といた電圧が必要だったりして、「ブレッドボードで使う電源」で悩む、と言った事も地味にあるかと思います
確かに、安定化電源や自作電源(レギュレーターICなど)が使えれば良いのですが、初心者にはいろんな意味で敷居が高いですよね
そこで、今回は「簡単・手軽かつ安全」にいろんな電圧を供給できる「ACアダプター」をブレッドボードで使用する方法を書きたいと思います
ACアダプターとは
家庭用のコンセント(AC100V)から、機器で使われる直流(DC)を作る装置です

電源に差し込む「黒いアレ」ですね
内部には、交流から直流を作る回路(降圧回路、整流回路、定電圧回路)の他に、ショート、温度上昇時の保護回路が内蔵されています
ACアダプターの良いところは、コンセントに差し込むだけで、簡単に直流電源を得られることです。
電圧も3.3Vから、マイコンやデジタルICなどでよく使う5V、四角い電池と同じ9Vや、ヘッドフォンアンプの自作などでよく使われる12V、15V、そして24Vなんていう高めの電圧のものもあります
ACアダプターの選び方
ACアダプターを選ぶ時、次の3つの項目を必ずチェックします
- 出力電圧(V)と、最大電流(A)
- プラグの極性
- プラグのサイズ

電圧と電流、極性は、ACアダプター本体に書かれています

ジャックサイズは、外箱や外装パッケージなどに書かれています
サイズの一例(外径*内径)
- 5.5*2.5mm
- 5.5*2.1mm
- 4.8*1.7mm
- 4.0*1.7mm
- 3.5*1.35mm
- 3.0*1.1mm
- 2.5*0.7mm
この他にも色々あります(特に外径5.5mm、内径2.1mmは多いです)
ブレッドボードでACアダプターを使うには
写真のような、変換基板(変換アダプター)が市販されています

上記の変換基板は(外径5.5mm/内径2.1mm)のアダプター用です
ハンダ付け済みの完成品もあります、ハンダ付けに自信のない方は、そちらを使うとと良いでしょう
USB電源もつかえる
USB変換基板を使えば、USBアダプターから5Vの電源を取ることもできます

写真はmini_USB
ピンヘッダーをハンダ付けする必要があるキットですが、USBのAタイプ、Cタイプも変換基板があります
(VCCが5Vプラス、GNDがマイナスです)
電源には「コンデンサー」を入れましょう
電源をブレッドボードにつないだら、「プラス極とマイナス極の間」に10μF~100μF位のコンデンサーを入れておきましょう
※パスコンといいます。ICなどの半導体を正常に動作させるために、必要なパーツです
まとめ
ACアダプターは電子工作の、手軽な電源として重宝します
電子工作では、変換基板を使って「ブレッドボード」で利用可能です
選ぶ時のポイントとして
- 電圧と電流
- 極性
- プラグサイズ
を確認しましょう。
USBの変換基板を使えば、USB電源も5Vの電源として利用できます
※電源には10μF~100μF位のコンデンサーを入れておくと、安心です